Heart on Body

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ご挨拶

(プラタナス・M♀)
ようこそおいでくださいました。
私は、小さい頃から自分の中にM的嗜好があるのを自覚していました。
もちろんそんな言葉は知らないけれど、なにか人と違う性的な欲望があるな、そしてそれは隠していかなくてはならないな、と。
そうやって長い間、自分の中の「もうひとりの自分」を押し込めて暮らしているのは、苦しかった。
マロニエさんと会って、そんな私を認めてもらって、ようやく本当の自分になったような気がしています。
それから○年。泣いたり笑ったり喧嘩したりしながら、ずいぶん過激になりましたが、それでも未だに、つきせぬ泉のように沸き起こるMの気持ちの不思議・・
ここでは、そんなM女の本当の気持ちを、できるだけ素直に嘘をつかずに書いていけたら、と思っています。

(マロニエ・S♂)
数多くある自分の引出しには、そっと一人、自分に向き合った時に、密かに引出してみる引出しがあります。
世間はおろか自分でも中身が認めがたいものや、恐ろしくなって、見れない引出しや、封印してしまった引出しもあります。
そんな引出しを、見せ合える、暴き合える相手が居るのは幸せ。
プラタナスとマロニエは、自分と相手の引出しを、かなり傍若無人に引出しています。

ここは、そんな引出しをちょっぴりお見せするブログ。
犬も食わぬ惚気であったり、社会生活では絶対出さない引出しだったり、愉快な引出しばかりではないので、ご注意を。



(カテゴリーガイダンス)
厠畜」  ブログの副題。はるか遠くの背景。
「異様・変態・グロテスク」 異端の性に囚われる私達。
マゾ女とサド男の関係」 対等な人と人として。
「多頭・複数」 手探りの一歩一歩。
理性崩壊・ケダモノ」  行為の果てに。  
時系列の記録」  過去のライブ。感触が残っているうちに。
ある日の想い」  SMにまつわる雑感。
他・・・・


(読者とコメントする方に、お願いとお断り)

極私的な性癖と嗜好の事なので、「好き・嫌い」が必ずあります。
私達が、ある行為を「嫌い」「好まない」「しない」と表現しても、それは、その行為を好む他の人々を、否定や拒絶するものではありません。

また、コメントは、現実にした、現実にしない、を問わず、妄想を含めて自由に語る場所にしたいと思っています。ですから、S、M、ノーマル、変態、経験者、未経験者、年齢、性別などで区別する事は無いよう努めますし、また、コメントする方々にもお願いします。

横レスも、エントリーから外れない範囲でどうぞご自由に。

嗜好上、グロテスクな描写があります。
画像は「挿絵」ですので、期待しないで下さい。
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(マロニエ)

カネ(鐵)が好きだ。
太古の昔から人に馴染む。獲物を捕らえる武器や土を耕す道具として。
チカラの象徴。

カネに顔を添えると、血の匂いがする。(嘘だと思うならお試しあれ)
だから、出来るだけナマがいい。メッキやコーティングは、力の象徴を矯めてしまう。
錆びるカネが美しい。

貞操帯?名前は私にはどうでもよい。
飾りでもなければ、目的でもない。

日常の服の下に、異常な狂気を潜ませる。
力の象徴を肌に密着させる。
2036.jpg
女の粘液とカネが反応し、底光りする頃、
マゾオンナは狂うのだろう。
普段の顔の裏に、変態色情狂を自覚させる道具。

血の匂いのするカネと粘液の酸化コラボ。
ああ、早く錆びればいい。



Product by

工房はな

〒206-0011
東京都多摩市関戸2-32-5 カネシロビル8F
Tel/Fax  042-373-6521

製作者 喜作さんのブログのエントリー

(マロニエ)

どうしたらそんなに長く続けられるのかなどと綴られた、読者さんからのメールが来た。(汗)

まあ・・・運と云っておくのが当らずとも遠からずだけれども、
M女性が自分が生きて行く上で必要不可欠の存在であるなら、これはすべからく、「運」と「能力」と「努力」を賭けるに値するって事でしょう。そう思うのか、片手間にM女性が引っかかったらめっけもの、程度に位置づけなのかって訳です。少なくとも片手間では、こうも続かないでしょうねえ。冷たい言い方ですが^^;


さて、個別な私的具体例は勘弁していただくとして、運と能力と努力を傾ける方向って、とても重要だと思います。

SMは相手在って初めて出来るもの。つまり相手のモチベーションや動機付けに左右されます。
SMであれ、もっと対象を拡げて、なんであれ、一般的に人(相手)を動かす、続ける、には大まかに三つの要素があると思います。

1.金
2.力(権力・地位・立場など)
3.相手に、「したい」と思わせる事。積極的に関わりたいと思わせる事。つまり一言で言えば興味ですね。興味には、上も下もなく、お互い対等。もし、差があるとしたら、興味の強さの強弱でしょう。それが発展すれば、当然、恋愛感情ってのもありますね。

1.はそれこそ、極端な例では、札束で人の頬っぺたひっ叩くって訳で、金の切れ目が縁の切れ目って事でしょう。こっちの世界では「愛人契約」の「報酬」の類ですかね。

2.は、相手の「何か」を人質にとって、これを守りたければ、俺の言うこと聞け!とまあ脅かす事でしょう。脅しまでいってしまうと論外ですが、力関係の程度問題として、圧をかけることはSMの世界ではよくあることですね。

相手の「何か」、SMの場合なら例えば「心の弱み」を人質にして、俺の言うことを聞け!そうすれば人質もお前も守ってやる。って関係がおおいにありそうです。

3.は、金も要りません。人質なんかも関係ない(=対等)けれど、とにかく参加したいんです。したい、されたい、やりたい、やらせてくださいって感じ。

もちろん、現実の関係では、1〜3の混合でしょう。
SMでも直接経費(ホテル代など)は男もちって事が多いでしょうし、相手の交通費や飯代などもそれぞれの経済状況でおおいに関係しますよね。SMする(相手を選ぶ)のにお金の事が一切無関係だとは思いません。

また、S側がその立場を利用してMに圧をかけ、力技に出る事だっていっぱいあります。
また、相手を守る事で従わせ、それで、それぞれ双方がとても満足しているって事もあります。

一概にどれがいいか、それはそれぞれが決めればいいことで、でも、何処に自分の軸足を置くかで、関係は大いに違ってきますよね。

SMに限らず相手の在ることで、その相手が自分にとって最大限のパーフォーマンスをしうるのは、
自分が何処に軸足を置いた時でしょう?
また、相手のモチベーションがもっとも持続するのは?
と、考えるなら、おのずと答えは導けるのではないかと思います。
その私なりの考え(解答)に基づき、私が出来る範囲でしたい事をしてきたまで。

え?それじゃ、SMじゃないって?
いえいえ、M側の「最大限のパーフォマンスを引出し、それを最大限長く持続する」、それが長く続ける事に繋がる、ということに力点を置いたら、そうなると言うだけの話です。

あとは、当事者同士の事ではないでしょうか。

(って^^;ちっとも親身になって回答してない気もしますが・・・・私には無理です。すみません。)



この際、もう一つ付け加えるなら、

SMはこうあるべきだ、みたいな事を論じたりするのは好みませんし、それこそ興味もありませんが、SM世界独特の「言葉」には気をつけたほうがいいと思っています。
使っちゃいけないということではなく、その意味すること、背景を良く考えたほうがいいという事です。
特に、読み取る側が。あるいは、Sの側が。

たとえば「奴隷」と言う言葉がありますが、歴史的な人さらい・人身売買対象でさえあったの奴隷と、SMの「奴隷」は決定的に違いますよね?
「奴隷」になった本人の自由意志があったのが、SM界の「奴隷」であり、歴史的定義の奴隷なわけはなく、その視点で言えば、SM界の「奴隷」は、奴隷であるはずはない。SM界の「奴隷」は、なる自由も、止める自由もあります。
だから、いわば、業界用語みたいなものですね。あるいは比喩。
強制や人格無視や支配、束縛など、奴隷にまつわる暗い事実に、アブノーマルな性癖を重ね合わせただけのことです。

だから、Mの側から発せられる「奴隷」という言葉は、自由意志に基づくものです。
が、S側がそれを受け止める時、あるいは、Sの側から発する「奴隷」という言葉には、ともすると、自由意志に基づく「奴隷」ではなく、歴史的な奴隷の意味に拡大解釈しがちです。だって、サディスティックな根源的な欲望は、まさしく、その歴史的な意味の奴隷を欲しているわけですから。

その点を自覚していないと、例の何とか王子のように、当たり前のように奴隷を求める(ここ100年、世界中で奴隷を所有するのは犯罪です)おバカが現われてしまいます。それに、遅かれ早かれ、M側の自由意志に基づくという点からズレが生じて、M女性が見限って、自分の目の前から去ってしまうと思います。

こういうふうに、このSM世界には、自由意志など無い過酷な時代の言葉が、骨董品のように生き残ってますよね。でもそれは、M側の自由意志に基づいて発せられる言葉であるから、もはや、本来の意味はなく、単に性癖を掻きたてるきっかけ、もっといえば、SとMの二人の共同幻想を見るための符牒のようなものでしかないと、私は思います。
いえ、二人の合意の下、共同幻想を見ることは否定していません。私達も見ていますから。たとえば厠畜という言葉で象徴するものを。

ですから、奴隷や主従や支配など、SM世界で生き残っている言葉は、とても誤解を生みやすい言葉だと思います。
当事者の符牒にしかすぎない事を忘れてしまうと、それらが、現在の人間関係で当たり前に通用すると思い込んでしまう、とんでもない世界に迷い込でしまいそうです。
当事者、特に受身であるM側においては、それはとても不幸な事態ではないのでしょうか。

どんな鬼畜な言葉を使っていたとしても、人対人の関係であり、当事者の自由意志の元に行なわれる行為であると思います。

例えば、ここ最近の私達の行為であるニボシさんを加えることですが、あれはニボシさんが「出汁」である事が自分の一番の快楽であるという自由意志があって出来た事です。自由意志とは、やる自由も止める自由も、彼女にはあるという事です。
だからこそ、私達は、ここではニボシと呼び捨て、出汁扱いが出来るわけです。
それを短絡的に、SM界には出汁扱いも有りなんだと、当然のように思うのは、少し違うように思います。

以上の事は、
自覚的に、相手が嫌な事をしたい、とか、自分の行為を受け入れられない事が快感であるとか、
自覚的に、自分が嫌な事を強制的にされたい、理不尽な関係でありたいと思う方について言っている訳ではありませんから、その点理解ください。

そう、このエントリーは、長く続けるには?というメールに対しての私の回答です。

Rouge Lucifer

(プラタナス)

せがんで、マロニエさんに鉄の爪をつけてもらう。
場所は街中のレストラン。
込み合ってはいない時間帯だけれど、もちろん人目はある。

ちょっと困った顔で、人差し指から小指までの4本に、爪をつけてくれるマロニエさん。

それを見て、ニボシが叫ぶ。
「マロニエさん似合う〜!元々そういう指みたい!」

ホントだ。似合う。むちゃくちゃに。

マロニエさんは、うつむいて、爪をつけた自分の手を静かに見下ろしている。

ただそれだけなのに・・・

なんか、頭の上あたりに立ち上っている、黒いオーラが見えるみたい。
静かな表情の裏で、頭の中ではものすごーく酷いことを考えているよ、この人、きっと?ってオーラだ(笑)
目の色が、ほんの僅かに変化している。
薄い茶色のその目の色に、抗いがたく引き寄せられる。

ああ。私に絵を描く才能があったら!
彼のこの姿をモデルに、「静かな悪魔」の絵を描いてみたいって思わせるような、そんな雰囲気。
何気ない普通の姿をしている悪魔の絵。

「きゃあー!ほんと、似合う!絶対、生まれたときからついてたよ!これ!」
「そうそう!ふだんは見えないだけだよね?きっと!」

大騒ぎする、ニボシと私。
こういうところが共感できて、大変うれしい。
オンナ二人で、勝手に盛り上がる。
苦笑しているマロニエさん。


場所を移動して。

ニボシの白い首筋に、真っ黒な鉄の爪が食い込む様を見た。
首を掴んで引き寄せて、ニボシにキスするマロニエさんの横顔。

白い肌に、実にたやすく、鮮やかな赤い爪跡が残る。
とても綺麗。

流血するプレイは苦手だけれど、
この爪だったら、肌を引き裂かれてみたいと、そう思ってしまった。



後日談。
他日、裏葉月の葉月さんのパートナーである蔵人さんにも、お願いしてつけてもらった。
こちらも驚くくらい、似合う。
つけた途端、目の表情だけが変わる。
生まれながらに見えない鉄の爪をつけている人種って、いるんだなあ。
普通の人に混じって生息してるんですね(笑)




私の男

(プラタナス)

(桜庭一樹の小説名でヒットしちゃうかなあ?スミマセン。小説とは無関係です。あの小説は好きだけれど。)




ドロドロの私を、シャワーで洗い流す。
そのままバスタブも流す。きれいに。

私をバスタブから洗い場に上げて、腰掛けさせる。
髪の毛を流し、シャンプーを泡立て、私の髪を洗う。
私は、なされるがまま。
耳に泡が入るのがイヤなので、まるで小さい子のように、両手で自分の耳だけふさいでいる。

シャワーでざっと流し、もう一度シャンプー。
二度洗い。

洗い流して、それからリンス。
丁寧に私の髪につけて、それも漱ぐ。

スポンジにボディーソープを。
今度は身体。
腕。背中。胸。足先まで。
慈しむように。
さっきまでの酷い扱いと、まったく矛盾しない手つきで。
私は人形のように力を抜いて、されるがままに身を任せている。
なんにも考えられない。
さっきまでの強い刺激で、まだ放心状態だから。
石鹸を流されて、すっかりきれいになる。

手早く自分の身体も洗うマロニエさん。
それからバスタブに入り、スポンジを使って、もう一度バスタブを清掃する。
泡にまみれて浴槽を擦るマロニエさんを、洗い場の椅子に腰掛けたまま、私はぼんやり見ている。

隣接しているサウナ室の椅子もスポンジを使ってキチンと清掃してから、サウナのスイッチを入れて、私をそこに座らせる。
サウナ室のガラスの壁の向こうにマロニエさんが見える。
洗い場の床を掃除している。
黙々と作業する、私の男。
静かな時間。

自分のために、好きな男が手間を厭わず手を動かすのを見るのは、しあわせだ。
たとえそれがどんな作業であろうとも。

私はまるでバカになったみたいに、ただサウナの熱に炙られながら、待っている。
はやく私の男が隣に来て、キスしてくれないかしらと、それだけを考えながら。






サディストって、たいへんだなあ。

知らしめる

(マロニエ)

大きな目的は、プラタナスを狂人、変態な色情狂に仕立てる事。
目的に執着できる原動力は、その時その時の快楽と、結果の面白さ。


+1でニボシやしおりさんに登場願ったりしているのも、全く同じ。
+1で、異様な阿鼻叫喚な肉の交わりをしている時も、もちろん楽しい。
でも、それは目的ではなくて、プラタナスを変形させる為の手段でもある。
手段ではあるけれど、プラタナスも私も、ニボシもしおりさんも、皆が楽しめるようにするのは当然だ。
それと共に、ニボシとしおりさんのおかげで、どれだけプラタナスが変形したかをお知らせするのも、スジというものだろう。(笑)


元々、プラタナスは、
自身が持つ、自分自身を写す鏡が歪んでいた。
(歪んでいるからと言って、それが病的とか異常だとか、マイナスの意味ではない。誰だって、この私だって、自身を映す自分の鏡は歪んでいるものだと思う。)

プラタナスを映す鏡。
その鏡には、
まともな、ごく普通の大人の女性と共に、
小さい子供の頃から育てたグロテスクな姿が、
重なって映されていると私は見た。
が、プラタナスはどうしても、そのグロテスクな姿を認めたくなかったのだろう。
自身を映す鏡には、グロテスクな姿は薄くしか映っていなかったのに違いない。
そうする事で、バランスをとって、日常生活を営んで来たに違いない。(これはごく普通の人としての防御策だろう。私だってそうして自分をごまかしている部分が大いにある。)

だから、私と付き合い、交わりが深まり、有無を言わさずプラタナスのグロテスクな姿を暴きだした後は、反動として、プラタナスは少なからず自己嫌悪に陥っていた。
私が、グロテスクな姿でいい、それがいい、と伝え、
なおかつ、暴きだしている時間は、プラタナスもこの上ない快楽を味わっていても、
それでも必要以上の自己嫌悪になる。

自己を正確に把握する事。それを受け入れる事。
そんなプラタナスでもまともに付き合ってくれる人がいる事。
そればかりではなく、プラタナスを支える人、仲間として暖かく迎える人が居る事。

そういった事が、まず必要なんだなと思い、ずっとプラタナスと、そのスタンスで付き合ってきた。
これは、これからも変わらない。


しかし、早とちりはいけない。
プラタナスを救済(穏やかな生活に)するつもりで、自己嫌悪を取り払おうと思ったのではない。
過剰な自己嫌悪が、プラタナスを狂人に仕立てるには邪魔だと思ったからだ。(笑)

だから、過剰な自己嫌悪を取り除くには、異常な状態に放り込み、快楽に塗れさせるのが一番だと思った。
その異常な快楽の中で、自分の姿を完膚なきまでに知らしめる。
ということである。

同時に、まともな普通の女性としての姿を潰してもいない。
それは、グロテスクな姿との落差が大きいほうが、私が楽しめるからであり、
その落差の大きさと、二つの実像の両立に、プラタナス自身が心を引き裂かれて苦しむだろうという、
私の酷くサディスティックな心からきている。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以後はスカトロ的内容です。嗜好の無い方はご注意を。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

続きを読む »

(プラタナス)

しおりさんとは二回目。
何度回を重ねようとも、女性の前で責められる、さらに女性に責められるという恥ずかしさは、かわらない。
ましてや、彼女は私に近いから。
性別も(これは当たり前だけど)年齢も、そしてたぶん生活環境も。
だから彼女の考え方は、私はとても理解できる。共感もしやすい。
表の生活で出会っていればきっとすごくよいお友達になっていたに違いないね、
と二人でいつも話している。

その友達に・・・?


だけれども、人はどんな環境であっても、慣れていくものだ。
二回目ということと、それからニボシを交えての経験もあったんだろう。
初めての時から比べると、彼女もマロニエさんも、格段にリラックスしていた。
そして、それはたぶん私もなのだろう。

ということはつまり、助走がないということ。
前回のような段階を踏まずに、戸惑う私を意に介さず、サディスト二人は、まるでそれが当然のように、私の身体をおもちゃに使って楽しんだ。


始まってすぐに、愕然とした。
責め手がふたりいるということが、こんなに大変なこととは。
息をつく閑がない。
場数を踏んだサディストたちの躊躇いのない4本の手が、私の体中に容赦ない苦痛と強烈な快感を加え続ける。
いきなり高みに追い上げられて、あっという間に酸欠になる。

ペ二バンを装着したしおりさんは、カッコイイ。
マロニエさんさえも、思わず「おっ!カッコイイ!」って口に出すくらい素敵なのだ。
まるで美しい悪魔だ。
正面からわざわざ私に見えるように向き合って、私を犯す。実に楽しそうに。
恥ずかしすぎる。ありえない異常なシーンだと思う。
快感というよりむしろ羞恥で、それがとんでもなく辛くて、でも感じる。
入っているところをよく見るように言われるけれど、恥ずかしくてとてもじゃないけど、そんなことできない。
大声で叫んで、しおりさんの声は聞こえないフリをしてやり過ごしたい、プラタナス。
でも、当然そんなことは許されない。(←オニアクマ!)
身体を起こされて、良く見るように命令される。
ああ。

しおりさんの存在が羞恥心を煽るために、マロニエさんと二人の時よりは、自分を手放すハードルが高い。
手放しきれない汽水域で、加えられ続ける強烈な刺激に、頭が壊れそうになる。
怖いと思った。
うれしそうに笑う二人のアクマ達(しおりさん、ゴメンナサイ!)に、この身を差し出す恐怖。
鞭、クリップ、ペンチ、ディルド。指。抱擁。そしてSEX.。
大声で叫びながら、それでも時折正気に戻る頭の中で、この先の時間を考えて、
私は怖くなった。
時間はまだまだたっぷりある。
それだけの時間、私はこの気が狂いそうな刺激に堪えられるのだろうか?

「ちょ、ちょっと待ってください!」
必死の哀願も、当然のように無視される。
ほんのすこしも休んでくれない。
しおりさんが手を止めようとするとマロニエさんが、マロニエさんが手を止めようとするとしおりさんが・・
思わず誰かに助けを求めずにはいられないくらいの、強烈な快感。
ダレのナニがドコに入っているのか、もう全然わからない。
体中のアナをいっぱいにされながら、マロニエさんとしおりさんに、交互にされるスパンキング。
複数のサディストにおもちゃにされているという思いが、強烈に被虐感をそそる。

だけれども、ふたりはさすがだ。
事前の打ち合わせなど、ほとんどないにもかかわらず、まるで流れるように呼吸があう。
まるで双子みたいだ。双子の悪魔!
しおりさんとマロニエさんは、共鳴していた。ニボシの時に、私とニボシが共鳴するように。
しおりさんの歓びが、マロニエさんへ。そしてそれがまたしおりさんへ返ってくる。
私の体を挟んで、共鳴するサディストふたり。
私は電極と電極を繋ぐニクロム線みたい。
私の身体を通して、ふたりはサディステックな快楽を交歓しているんだ。

それに挟まれる歓びを、いったいどう表現したらいいのか、わからない。
ひどい。苦しい。痛い。助けて。
でも幸せ!眩暈がするほど、幸せなんだ。

苦痛や快感を加える時には、躊躇いなく。
だけれども、私が怖がったり耐えられないほど痛かったりするときには、すぐにそれを感知してサッとひく。
もちろんマロニエさんは、それができる。長い時間をかけて、私の身体を熟知しているから。
でも、しおりさんも、それができるんだ。
本当に質のいいサディストだと思う。

しおりさんのうれしそうな笑い声が聞こえる。
マロニエさんが、しおりさんになにか話しかけている声が聞こえる。
目はとうに見えなくなり、頭もぼんやりして、羞恥心さえ保てなくなった頃にも、不思議と耳は時折音を拾う。
臨終の際に比較的最後まで残る感覚は聴覚だと、何かで読んだことがあるけれど、本当かもしれない。
(だから意識がない状態でも声をかけることは有効だと)

でも、こんなことは、あとから考えたこと。
その最中は、もちろん思考なんかできやしない。
ただ、しおりさんとマロニエさんの声を聞くたびに、頭の中が快感で満たされる。


そして・・・
ついに聴覚さえも失われる時が来る。
もう何も見えない聞こえない。
身体に加え続けられる刺激しか存在しない、真っ白な世界。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


すべてが終わって、ゆっくりと穏やかな時間が戻ってくる。
とても温かな、満たされた空気。

しおりさんは、あっさりと悪魔の仮面を脱ぎ捨てて、再び上品で美しい私のお友達に戻る。
三人で楽しく食事をし、おしゃべりする。
彼女がSで私がMであることに対して、またほんの少し前にあんなにも酷い姿を晒したことに対して、なんら私の心を怯ませることなく、実に自然に私に接してくれる女性(ヒト)。
しおりさんにたいして、感謝と愛情があふれ出る。


今回、私はしおりさんに、白光した顔を見せてしまった。
そのこと自体は、死ぬほど恥ずかしい。
「あれ」を、マロニエさん以外の人に見せてしまうなんて・・・
思い出すだけで、今もまた羞恥で叫びだしそうになる。

でも、
今までの私なら、確実に陥っている自己嫌悪を、不思議なことに今回は感じていない。
初めてしおりさんとせっした一回目から、一年が経った。
時間をかけて、彼女と関係を作ってきた、これはその賜物であるのだろう。

私のひどい、醜い、とんでもなく変態な、だけれどもそれが私の真実である姿。
その姿を、彼女ならきっと許してくれるだろう、きっと受け入れてくれるだろう、と、
今なら信じられるから。

しおりさん。
感謝しています。本当にありがとう。




(マロニエ)

目的は一つ。プラタナスに白目をむかせること。

たいした下打ち合わせはしていない。けれども、さんざんお話していた事だ。
ぺニバンでプラタナスを犯す。しおりさんの腰に武器を装着し、プラタナスに突き刺す。
男のようにしおりさんの腰がグラインドする。

しおりさんが笑ってる。欲情して笑ってる。冷たく笑ってる。
ああ、あの笑い、俺とそっくりなんだろうか。
俺もいつも楽しそうに、プラタナスに酷い事をしているらしい。
笑っているのは少し自覚している。

なるほど、こういう風に笑っているのか。
しおりさん、そのまま、そのまま。楽しんでくれ。
プラタナスをいたぶって。

プラタナスはこの異常な快感に高ぶってる。
オンナがオンナに犯される快楽。
壊れろ。堕ちろ。

しおりさんさん。
もっとして。
ああ・・笑ってる。楽しそうだ。いい顔してる。
サディストの顔。


しおりさんがプラタナスを責める様子を見ていたら沸騰した。
そのまま、プラタナスの首を絞める。
しおりさんに犯されているプラタナスの首を絞める。
プラタナスの声にならない叫び。
苦しく泳ぐ視線。真っ赤に充血した顔。

快感。
オンナの首を絞める。なんて面白いのだろう。
心が沸き立つ。ぐつぐつと湧き上がる加虐の気持ち。
プラタナスの痙攣する体。
嬲り殺したい。
白目をむくプラタナス。

ふっと、しおりさんと視線が交差。
「マロニエさん。今とっても楽しそうでしたよ。笑ってました。」

ああ、俺もしおりさんと同じ顔していたんだろうな。
冷酷なサディストの笑い。

プラタナスを挟んで、こちらと向こう。
冷たく楽しそうに笑う顔が並ぶ。
まるで、おたがい、鏡を見るようだ



今度は俺が見せよう。
ぶっ飛んだプラタナスを上に乗せ、しおりさんにはアナルを責めてもらう。

おっ、しおりさんの指がわかる。
うふふふ。プラタナス、崩壊。
完全に白目をむき、漂ってる。

「しおりさん。見て!プラタナスどっかにイッてる。」
しおりさん、ペンライトを持ってプラタナスの顔を照らす。

見えてない目。虚ろな表情。だらしなく垂れる涎。
それでいて、止まる事を知らないプラタナスの腰。
SEXマシーン。色情狂。

照らした事に反応もしない。(実際、記憶に無いと後にプラタナスは言う。)
ひたすら、プラタナスの欲望が暴走している。
痙攣する体と白目。あくなき欲望を、うわごとのように口走る。
プラタナスの正体。

俺としおりさん。目を合わせて笑う。
「いい眺めでしょ?」
「ええ、とっても。・・・・楽しいわ。」

俺はこれを見せたかったんだ。




(しおり)

マロニエさんとプラタナスさんとこのことで会うのは本当に久しぶりのこと。

合間ににぼしさんとのこともあって、更にプラタナスさんの「変度」は上がっているのだろうと楽しい想像をする。



少し前ににぼしさんから「先輩」と評して頂いた。
確かににぼしさんよりも前にそのことが決行されていたから。
でも、私は出汁の出汁なのだ(笑)
お2人と話していてマロニエさんの進みたいところはどこだか知ってる。
本当に目指しているところはS女に犯されるプラタナスさんを見たいのではない、過程として踏み台として私が必要なのだということを認識もしている。
狂人に仕立てる為に色物の私が必要、必要とされるならお役に立てるなら参りましょうというのが本当のところ。
勿論人として信頼し合い、3人がそれぞれに好意を抱いた上での関係が最優先。
私はお2人のことが手放しで好きだ。

今回のことはとにかく「楽しかった」3人が3様に、存分に楽しんだと思う。
全員が好き勝手に振舞って総合的にこんなに満ちるなんて変だけど、みなそれぞれに変態だから仕方がない(笑)そしてエゴなどという雰囲気は微塵も感じさせない幸せに満ちた時間。

「共鳴」「共振」
この相乗効果は2人ではあり得ない。
自らを思い知らせられる残虐なマロニエさんの笑顔に劣情を覚える。ケタケタと笑いながら2人でサディスティックな気持ちをプラタナスさんに向けて発露する、呼応する2人。
もう1人は白目を向いてどうやら私達に関心がない様だ(笑)

事後の幸福な時間は何なのだろう。
あんなことしておいて言うのも何だけれど、話は異常にエグイのだけれど、穏やかに乾杯をしてそれぞれに感想を語る。


最後に「またお願いします」とプラタナスさんの口からはっきりとお願いされた。
「明日にでもしたい?」としっかりと視線を合わせて聞くと、
「ハイ、お願いします」と瞳が揺れて潤む。

後日改めてお2人から感謝の言葉を頂戴した。
そうして「これからも私達2人とおつきあいください。」と。
それが私への最高の賞賛。

こちらこそこれからもどうぞよろしく。
まだまだ奥深く楽しませて頂けたら幸いと。
(マロニエ)

逆の立場なら、さぞ面白かろう。

私とプラタナス、そして+1さん。 3人で一緒にラブホに入る。

そのラブホは、一人増えるごとに50%増と部屋案内のリーフレットに載っているくらいだから、拒否されない。
だけど、それでもそんな使い方をする人は少ないんだろうな。
フロントの女の子は新人だったのかもしれない。普通は、そんな窓口の女の子は、ごく事務的に、その存在を消すような対応をするものだ。

中年オヤジが、女性を二人引き連れ、部屋を選んでフロントに向かう。
もうその時から、その女の子は身を乗り出して、ガラスの間仕切りから顔を出して、こっちを見ている。ぽかんとした、びっくりした顔で。(笑)
3人だからって伝えると、はっと我に返って、焦って、電卓を叩いて5割増の計算をしている。
女の子は、すっごくどきまぎしてて、やっとこさって感じで、料金を伝えてくる。
いつも渡してくれるルームタグも忘れてる。

まあいっか。プラタナスが(恥ずかしがって)騒いで、更に注目を集めている。(笑)
それ以上騒ぎを大きくする事も無いから、すっとスルーして、部屋に入る。

部屋でちょっと寛いでいると、チャイムが鳴った。
ドアを開けて出てみると、もう一人分のタオルとバスローブを持ってきてくれたんだ。

持ってきた女の子に、今度はちょっとこちらがびっくり。どう見ても20代前半の女の子。
こういってはなんだが、この手のホテルの従業員は、修羅場をくぐり抜けて来ただろうなあとおもわせるようなオバちゃんが、イメージ。

今度はこっちがどぎまぎした。(笑)
向こうも、私の顔をじっと見て、それでいて、自分の感情を読み取られまいとして、事務的に、そして少しの笑顔で手渡す。

私も、すっと何食わぬ顔で、タオルを受け取る。


鍵を閉めて、事のあらましを伝えると話題になった。
あのタオルを持ってきてくれた女の子は・・・・

従業員の中でのジャンケンで負けて、嫌々来た。

ジャンケンに勝って、好奇心旺盛に、嬉々として来た。

単純に、仕事として、何の感情も無く来た。



ラブホで働くと、いろいろな人間模様が見えるんだろうなあ。(笑)

傷心

(プラタナス)

ニボシが、私たちから離れていった。

半年あまりの時間をかけて実現した「+1」が終わったあと、

「この度は、ニボシのご利用、まことにありがとうございました!
またのご利用をお待ち申し上げております(ペコり)」

という一言を残して。


もともと、ずっと続けるという約束ではなく、その都度3人で立ち止まり考えるというスタンスだったから、
この先も関係を継続するのか、それとも良い経験としてこれで終わりにするのかは、その時点では白紙。
三人の総括を待たなくてはならないことだ。
ことが終わり、総括するには多少なりとも時間がかかる。
昨日の今日に、結論はだせない。

私たちの間に入ってもらうことの大前提として、「STDの検査をする」ということと、
「検査後は、3人以外との粘膜接触を避ける」というものがある。

事が終わり、その先を約束できない状態で、ニボシを拘束することはできない。
魅力的な女子である彼女に、宙ぶらりんの扱いのまま貞操を守らせるのは、現実的ではない。
彼女は私たちを後にして、彼女のコミュニティーの中に戻っていった。
それは言い換えれば、もう今の時点では、彼女は「私たちのニボシ」ではなくなったということ。
精神的にも、肉体的にも、だ。


「全部終わったら、ふたりで海を見に行きたいです」と、私はマロニエさんにお願いしていた。
ニボシを交えた数ヶ月、目くるめく楽しさではあったけれど、それなりに消耗もしたから。
マロニエさんと二人きりで海を見られたら、きっとホッとするのだろうなと思っていた。

マロニエさんは、その願いを聞いてくれた。
ふたりで砂浜に腰を下ろして、ぼんやり海を見ながら、これまでのことを振り返る。

海が眩しい。確かにホッとする。

でも・・・それだけじゃないな。
自分の心の中に、予想外の感情を発見して驚く。

私、もしかして寂しがってる?
あのメンドクサイお騒がせニボシ(笑)がいなくなって、寂しがってるの?(驚)

勝気で自分の主張はハッキリいうくせに、非常にナイーブで傷つきやすい。
なのに傷ついたことを、必死にこちらに隠す。( でもわかっちゃうけど。そのあたりまだまだニボシは若い・笑)
こちらが驚くくらい変態なことをあっさり口にするのに、自分の気持ちは問い詰められなくては言えないニボシ。

簡素な服を剥ぐと、その下には驚くくらい魅力的な肉。
そして、その更に奥にしっかりした骨格を持つニボシ。
まるで彼女の精神構造そのままだ。

そんな私のニボシ(ついに『私』呼ばわりです^^;)が私から離れていく?

そんなの許せない。
なんだかとっても寂しい。

私がそばにいて欲しいと思う人間が、向こうから遠くに離れていく喪失感。
これって・・・「失恋」じゃない?^^;

後日、このことをニボシに伝えたら「プラさん・・・失恋って、そんなもんじゃないよー!」って怒られたけど、
どういう名称にしろ、私たちの周りをニボシがウロウロしていないそのことを、
私が寂しがっていることは、どうやら確かみたい。

こんな感情になるなんて、初めの頃には考えられなかったことだ。

思わぬ展開に驚きつつ、
日頃あまり味わわない「傷心」を、手の中で転がしてみる。
痛む傷跡を弄繰り回すようにして。


人生って、不思議だなあ・・・^^;



(追記)
と、そんなことをしていたら。
気がついたら、もう一人の、私の好きな女性(ひと)の足音が、すぐそこに・・・
(はぁと・・・いやいや!滝汗)

ううう。
マロニエさんは、いったい私をどうするつもりなんだろうか?


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