(プラタナス)
二歩下がる?
いや、
二歩進んで、三歩下がる・・かなあ、今回は。
マロニエさまと会う。
ひっさびさのホテル。
ご承知の通り、ここのところ事務所通いが続いていたので。
(私が、お気に入りになっちゃったんですね^^;)
久しぶりだと、何か非常に恥ずかしい。
ああいうところへの出入りはいつも苦手なんだけど、久しぶりのせいで更に恥ずかしい。
大騒ぎしちゃいそうだけど、それをすると目立つので我慢する。
部屋に着くとすぐに縄を出してくるマロニエさま。
縛られるのは大好きだけど。
後ろ手に括られて、胸や身体に縄を巻きつけられて、
更に足も、両足揃えてまっすぐ伸ばした状態で、一まとめにされる。
そして、棒のようになった私をベッドに転がすと、
足首の縄を後ろに引いて身体のどこかに括りつけた。
ベッドの上で、えびぞった芋虫状態のプラタナス。
く、くるしい・・
動けない状態はとっても好きなんだけど、この格好はなんかすごく不安。
なんでだろ?
背中とかお尻とか、比較的痛みに強い部分が内側に折り込まれていて、
柔らかいところが無防備に露出しているからかな?
その状態で、鞭を手にマロニエさまが近づいてくるのを見る。
長いほうの革の編みこみ一本鞭。
もう、なんか、ものすごく怖い!
すぐに鞭の雨が、私の身体にところかまわず降ってくる。
痛い!痛い!
背中やお尻じゃなくて、横倒しに転がっている私の腕やわき腹、胸、太ももなんかに。
痛いよう。
いつも打たれ慣れている場所じゃなくて、柔らかい体の内側は痛い!
そして、なにより、怖い!
恐怖で身がすくみ、スイッチが入らない。
でも身動きできないので、逃げることも、身体をほんのちょっと庇うことも、叶わない。
すぐに号泣。
逃げ回れないので、ただ泣き叫ぶしかない。
いや!
痛い!
怖いよう。
時々痛みによるスイッチが入りかけるのだけど、
そのたびに柔らかい部分に鞭が当たってその衝撃で、また戻っちゃう。
浮遊しかけては覚醒する繰り返し。
これだと気持ちよくなれないよお。
なにより、恐怖に心が負けてるので、無理なんだ。
怖がっているうちは、自分を手放すことはできない。
怖がれば怖がるほど、しっかり手の中に「私」を握り締めてしまい、どうしても開けない。
マロニエさまが、鞭を持ちかえる。
短くて重い一本鞭。こっちのほうが痛い。
案の定、次の刺激は、
恐怖と痛みにすくんでいる私にとって、耐えられないほど段違いに強い。
無理!
「痛い。怖いよう。怖くてだめ。」
泣きながら、音を上げた。
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ふうう・・・
人って、退化するんだなあ(嘆息)
事務所に通っていた時だって、おトイレ掃除したり、
太ももを今までにないほど強く打たれたりしたわけで、
けっしてゆるい責めだったわけじゃない。
あの太ももへの鞭の時は、こんな痛みじゃなかったはずだもの。
(その証拠に、今回はほとんど痕が残っていない^^;)
違いは、恐怖だと思う。
考えてみると、事務所のときは、私、心のどこかで安心してたのかもしれない。
なにせ、普通の場所だし、どこかで限りがある責めなのだろうと。
声や音を際限なく立てていいところじゃないし、ゲロもおしっこも垂れ流しっぱなしと言うわけにはいかない場所。
そういうところだと思うから、心のどこかで、安心していたのかも。
「これ以上のことは、されないだろう」って、限界を感じて。
でも、ホテルではそれがない。
どんなに叫んでも、なにを垂れ流しても、大丈夫。
マロニエさんが、どのくらい鬼畜なことを私にするのか、ぜんぜん分からない。
その恐怖心が、すごく久しぶりだった。
身体の自由を封じられて、身動きできない状態でその恐怖に向き合うのに、耐えられなかったんだ。
退化です。
なまってるってことです。
はああ・・・
音を上げたので、縄を解くマロニエさま。
浮遊できないプラタナスに、欲求不満の表情。
「つまらなかった?」という問いに、苦笑で答えられた^^;
でもなあ、しょうがないよなあ。
あなたの為に、我慢して努力して浮遊するなんてことは、私、できないんだもの。
誰かの為にという気持ちで、到れる境地ではないのだから。
私をそこまで持っていけなかった、これはあなたの責任なんです。
・・・と、こんな憎まれ口をきいた。
でも、これは半分本当で、半分ウソ。
やっぱり、あなたのつまらなそうな顔を見るのは、残念だもの。
でもさ、
音楽家とかアスリートとかは、
ほんの数日練習を休むと、すぐに気付くほど技術が退化するって言うけど、
私、もしかして、そんな過酷なレベルを求められてるってわけ?(爆)
ちゃんとスイッチは入ったか確認してからじゃないと……
でもプラタナスさんの場合、時によってスイッチの位置がちがうんでしたっけ?
それはそれで大変だなぁ。