(マロニエ)
日本最大の歓楽街の、ホテルが集中している通りを、白昼、プラタナスと連れ立って歩く。
今日のプラのドレスコードは風俗嬢。
ヒールの高いブーツに、ミニスカ、白のショートトレンチコート、そしてオーバーニーソックス。
よく見るファッションだ。特にこの街で。
プラタナスは妙なところで恥ずかしがる。
特にホテルに入る時など、大騒ぎだ。だから、かえって周囲の耳目を集めてしまう。(笑)
ホテル街で、カップルで歩いてるのが普通の事で、一人で歩いてるほうのが恥ずかしい。
それなのに、とっても恥ずかしがるものだから、凄く目立って、注目浴びて、それでまた恥ずかしがって、・・・いやはや、もう少し何とかならないか?(笑)
と、ここで一計を案ずる。
私に会いに来る時は、プラタナスはそれなりにファッションに気遣いしているのは判る。
お淑やかな風だったり、ナチュラルな雰囲気だったり。
まあ、判りやすくいえば、ラブホテル街に似合わない雰囲気である。
そのかっこうで、私という中年オヤジとラブホテル街を連れ立って歩けば、
「(普通の、こんなところとは無縁の生活しているふうな)私は、これから(自分の意思で)昼日中に、この人とエッチします。」
という看板を背負って、歩いているように見えるわけだ。
そこにプラタナスの羞恥が生まれる。
ホテルに入ってしまえば、あんな事やこんな事(笑)まで平気でするのだが、人の目をひどく気にする性分なのだ。
自分の意思でするというより、仕方なしにという方便に乗れば、羞恥心も薄れるらしい。
だから、プラタナスには一計を知らせることなく、ミニスカ・オーバーニーを指定した。
それで駅で待ち合わせをしたのだけれど、それはそれは、もう既に恥ずかしがっている。(笑)
女子高生よろしく、スカートのウエストを二折して超ミニにさせて、パンツラインギリギリまで。
そうだねえ・・今すぐ客が欲しい娼婦とまではいかないけれど、結構イイ線いってるじゃない。
羞恥で食欲がないとのたまうプラタナスを連れて、ラーメン屋でランチ。まわりはサラリーマンがそそくさと、平日の、ある種仕事モード、義務的エネルギー補給な感じで麺をすすっている。そこに、なんだか怪しげな中年男と、見る方向で見たら確実にパンツが見えるであろう風俗嬢風情の女が座る。
当然、投げかける視線は、ああこれからホテルにしけこむんかい。いい身分だぜ。とか。
あの女、いったい幾らでエロオヤジに抱かれるんだ。とか。
プラタナスは、そんな視線を知ってか知らずか、とにかく恥ずかしいを連発していたけれど、自分の姿に精一杯で、私達はどう見られているか?ということに思いが至らないらしい。
そこで、ホテルに向かう道すがら、自分達がどう見られているかを伝える。
「エロオヤジと仕事に励む風俗嬢」
そこでだ。隣の風俗嬢さん。
これからお仕事に励むために、ホテルに入るのは恥ずかしいかい?
・・・ううん。お仕事だから恥ずかしくない。(爆)
ふうう、これで、あのホテルに入る時の大騒ぎから逃れられるぜ。(笑)
さて、
淑やかな女がホテルに入る瞬間の羞恥と、
風俗嬢風情で街を歩く羞恥と、
どっちがいいか?プラタナス。(笑)
・・・・・・・・・・・・・
暗くなって、ホテルを出て夕飯を喰うころには、
プラタナスの風俗嬢風情も全く違和感なく、本人も全然恥ずかしいとも思わなくなるのは、あの街の魅力だね。
今度は、同伴出勤みたい。
だから、あの街では、ミニスカ、オーバーニーがいいと思うんだけどな。(笑)
「一見真面目そうなOLと上司」って風体かも(笑)