(プラタナス)
以前にも書いたけれど、マロニエさんと私は、今で言う出会い系のようなシステムを介して知り合った。
今から約18年前。そのころはまだネットというものがなかったので、電話の伝言板のようなものだった。
それがあまり感心できる出会い方ではないことはじゅうぶん自覚しているけれど、それはまあ、お互いに止むにやまれぬSM衝動ゆえということで、それからの長い付き合いの年月を考えると、仕方がない、必要悪だったかなとも思える。
ただ、そういう付き合いの始め方には、不都合なこともやはりいくつかあるものだ。
日常たくさんの人間と接する中で、自分の好みのタイプを見つけ出して好きになるというのが普通の出会い方だけれど、こういう出会い方ではそうはいかない。
たまたまやってきた相手がそれほどいやでなければ、とりあえず付き合いが始まると言うことがほとんどだろう。
無作為に出会った相手が自分の好みにピッタリだという幸運は、そうそうあるものではない。
それでもこんなに長く関係を続けてこられたところをみると、幸いなことに私たちはお互いさほど嫌なタイプではなかったのだろうけれど、それでもまあすべてがOKというはずもない。
マロニエさんの好みに私がいちばん合わないところ。
それは「体型」だったのだろうと思う。
『ショートパンツとフェイクガーター』のエントリーの画像をごらん頂いた方はお分かりだろうが、私の体型は痩せ型である。
第二次性徴のころにヘンタイの妄想にかまけて健全な発育を怠ったのか、昔からあまりお肉がついていない体つきだった。
それでも最近は年をとるにつれて、つかなくてもいいところに徐々についてきてはいるけれど、ついて欲しいところには今も昔も寂しい限りの状態だ。(涙)
こういうスタイルは、洋服を着て足などを写真に撮るぶんにはまあいいのだが、現実には健全な男性陣に比較的不人気なものだ。
男というものは、女の体の適度な肉付きを愛する生き物だから。
もちろんマロニエさんもその例外ではない。
それでもおめでたいことに、以前は、私は自分のこの体型がそれほどイヤではなかった。
もちろん巨乳さんに憧れを持っているし、一生のうち一夜だけでもいいから「胸が重くて肩凝っちゃったぁ」なんてメに遭ってみたいとは思っている。
だけれどそれは単なる憧れであって、自分に対するコンプレックスというほどの深刻さではなかった。
マロニエさん以外の男たちとは、ごく普通の出会い方をして付き合ったわけで、彼らはみな予め私の容姿を知っていてそのうえで私を選んだ人間だ。
つまりは「痩せた女が好き」というタイプの男たち。
だから私はそれでいいと思っていた。
女の体型の悩みなどは、好きな男の「きみのそのスタイルが好きなんだ」という言葉で、ほとんど解消してしまう類のものだからね。
マロニエさんが私の体型に対してなにか文句を言ったということはない。
けれども、日頃の何気ない言葉の端々で、やはり彼の好みは露呈するものだ。
マロニエさんを好きになって、私は生まれて初めて自分の体型にコンプレックスを持った。
そして、それは18年間、変わっていない。
つい先日も、それを思い知らされるような出来事があった。
彼を含めて、他の女の子とお話していたときのこと。
話の中で、彼女が、自分の足が太いと嘆いた。
ちなみに彼女の足は全然太くない。とても魅力的なレベルの足だけれど、女子というものはよくこういうことを言うものだ。
それにたいしてマロニエさんがこう言った。
「色っぽさという意味では、男の目線はちょっと違うよ」と。
それは、彼女を気遣って言ったセリフではない。
彼は思ってもいないことを、サービスで言うことはしないから。
(そういう時はただ黙って笑っているw)
つまりそれは、彼の本音だと言うことだ。
その言葉を聞いて、私の胸はチクリと痛んだ。
わかっているんだけどね。
別に最近になって急に私が痩せたわけでも、マロニエさんの好みが変わったわけでもない。
18年前から同じ状態なわけで、今更なに気にしてるの?・・・なんだけど。
でも、自分の容姿が好きな男の好みではないという事実は、やっぱり凹む。
彼の言葉に押されて最近挑戦しているミニスカートやショートパンツも、なんだか虚しい。
色っぽいと思ってもらえないような脚を出しても意味ないじゃん!などと、デフレスパイラルに陥った日本経済のように思考がどんどんがいじけていく。
ついには「もうあんな服装しないっ!」とか言い出すしまつだ。(←大人げない)
その話をまた別な機会に友達にしたら
「プラさんはマロニエさんの全部が欲しいんだね」と言われた。
確かに、その通りだな。
私は彼のすべてが欲しいのだ。(そんなことは無理なのは承知しているのに)
それでも18年間も彼は私を抱き続けたのだから。
人と人が惹き合うのは体型だけじゃない、彼もまた私を好きでいてくれていることはちゃんと信じられるのだから。
そういう、頭で考える理屈的なことはことはみな、わかっている。
日頃はそれでじゅうぶん納得している。
なのに。
いっそ他の女を見ず声を聞かぬよう、目を潰し鼓膜を破り、
口づけできぬよう舌を抜き、
もう二度と再び他の女を抱けぬように、彼の両の腕(かいな)を切り落としてしまいたい。
そういう、実に不健全で暴力的な執着心を、私は時折彼に抱くことがある。
なんて醜い独占欲なのだろう。今も、昔とまったく変わらない嫉妬深さだ。
いや前よりももっと増えているのかもしれない。
不思議だな。
複数SEXに慣れてそれを楽しむことができるようにまでなったのに。
我慢してとか強制されてということではなく、心からそれをしたいと思うようにさえ、気持ちがなったのに。
それとこれとは、まったく別な話なのだ。
マロニエさまへ。
もちろんあなたはご承知だとは思いますが、こういう感情を抱く時は欲求不満の時期であることは、過去の統計的に見て明らかですよね。(笑)
風邪流行りの折、いろいろご負担とは存じますが、万障お繰り合わせの上何卒よろしくお願い申し上げます〜。
うちの場合、細い女が好きらしいので、そこはOKなのですが、年取っている=それに伴い体形も崩れている・・・ことに厳しいです(ーー;)ばばぁで悪かったねっ!と心の中でぶつぶつ言ってますw
・・・なんてことを書こうと思ったんだけど、最後を読んで脱力。なぁんだ、プラちゃん、したいしたい病になってるだけなのね(笑)